Hぱーぽりす

                             「お花見初日」

                              作:悪平 修
 

 今年もお花見の季節が来た。でも、私は、去年までとは違う気持ちでいっぱい。
 小さい頃は、学校が休みになるってわくわくしてた。その気持ちは、今のお仕
事に付いてからも変わらなかった。でも、それは『お花見』の意味を知らなかっ
たから。
 そう、去年、『ランプ』で私は初めて知ってしまった。『お花見』の本当の意
味を。

 『種の保存のため』……。
 でも、そんなふしだらなこと……。
 でも、『本能』……?
 違う、違うもん!私はそんな事しないもん!!

 でも、確かにみんなちょっと変だったのよね。トミー君も、桜さんも……。
 そう言えば、桜さんに子供出来たのって、あの後よね。
 ってことは、あの『お花見』で!?
 ってことは、あのとき……!?
 そ、そんなぁ!

 でも、桜さん、今幸せそう。やっぱり、女の幸せってやつなのかなぁ?
 私も、いつか結婚して、子供生むのかなぁ……。
 ……バタネン先輩……

 でも、子供を産むって事は、『お花見』に『参加』するって事!?
 私、そんなこと出来ないよぉ。バタネン先輩と手を握っただけでも、恥ずかし
くて顔から火が出ちゃいそうになっちゃうのに……。
 それに、バタネン先輩だって、私なんかより大人の女の人が好みかもしれない
し……。
 でも、私、先輩のことが……。

 そう言えば、この雑誌に『お花見特集』って書いてあるのよね。
 道ばたにあったのを、つい持って来ちゃったんだけど……。

 ……見て……みようかな……

 ……ちょっと、ちょっとだけなら、平気だよね。

 えっと……『思いを寄せる彼に振り向いて貰うには』……。
 何だ、普通の記事だぁ。良かった。

 なになに、『まずは貴方自身が魅力的にならなくてはいけません』。
 そっか、なるほどねぇ。

『貴方のボディラインをチェックしてみましょう。全身が映る大きな鏡を用意し
 ます。』 あっ、この鏡なら映るわね。
『まず、このページを開いたままに、貴方の胸に両手を当てて下さい。』
 こ、これで良いのかなぁ……?
『そして、ゆっくりと胸をつかんでみて下さい。』
 ……んっ……
 こんな感じで良いのかなぁ……。
『どんな感触ですか?もし、違和感があるようなら、そのままゆっくりと揉んで
 いきます。』
 ……んっ……ぁ……
 な、なんか変な感じ……
『そして、胸の先端に中指を当てます。ゆっくりを弧を描くように動かして……。』
 ンンッ……ぁ……は……
 どうしてかナ……春先なのに……熱い……
『もし熱いようでしたら、服を胸元までめくし上げればよいでしょう。』
 ……フゥ……
 体が熱い……熱いのぉ……
『ここで、今口元にある服の匂いを嗅いで下さい。どんな匂いがしますか?』
 あ……
 イイニオイ……
『気持ちいい匂いがしますね。その香りを嗅ぎながら、貴方の胸をマッサージし
 ましょう。』
 ……ァ……
 ……ィィ……
『さて、ここで鏡を見て下さい。』
 ……ぁ……私……
『貴方はオナニーをしていますか?それをいやらしいことと思うのは間違いです。
 それが自然の摂理であり、そうすることが正しいことなのです。もしそうしない
 のであれば、まだ子供なのか、既におばあさんなのか、さもなくば異常です。そ
 うしてオナニーをしながら彼のことを想いましょう。そうして自分を磨くことで、
 彼はきっと貴方に振り向いてくれるはずです。』
 ……んっ……んあ……あはぁ……あっ……あは……
 ……ぁ……はぁ……いぅ……ああん……
 ……はっ……はっ……はっ……は……ぁ……ぁ……
 ……ン……ァ……アッ……
 ……ぁぁあああああっっっっっっ!!!!!
 
 

 ……ん……あれ……
 私、いつの間にか寝ちゃったのかぁ……
 ……いっけない、もうこんな時間!
 早く夕御飯の支度しないとっ☆
 
 

                          (お花見初日:完)
 
 

------------------------------------------------------------------------
 
 

 あ と が き
 

作:ども、悪平 修です。
  この度は、このような物を読んでいただき、誠に有り難うございます。
  今回は本当に思いつきなので、異常にショボイです。
  是非是非どなたかCGを書いて下さい。

L:たのむんぢゃなぁぁぁぁいいっ!!!!!

 どげしっ

L:まったく。
  ……まぁ、今回は夏姫ちゃんの思考モードなので
  本能の赴くまま状態の後半はあまり書けない、と言うことでご勘弁下さい。
  作者への制裁は、この通り済ませましたので。

  では皆さん、またどこかでお会いしましょー。
 
 

      (お辞儀して袖に帰るL。作者の血が、舞台からしたたり落ちる。終。)
 
 

「悪平 修の煩悩わぁるど」に戻る