スレイヤーズあだるてぃい

               「魔力の副産物」
 
                              作:悪平 修
 
 
 
 世の中は病んでいるわ。
 盗賊や窃盗団、生きとし生ける物全ての天敵たる魔族、それらの魔の手が弱き
領民を痛めつけている。
 そんなときこそ、このアメリアが、正義の名の下に救いの手を差し伸べてあげ
なければいけないの!そして、事実私は様々な悪を滅ぼして、皆の悩みを解決し
てきたわ。
 ……だけど、未だに解決できない重大な「問題」が一つ。
 そう、ドラま……もとい、天才美少女魔道士のリナさんの事。
 事情を知る人は少ないんですけど、実は彼女は自分の体のことを痛く気にして
入るんです。
 私は別に胸が小さいとか、体が幼児体型だとか、そんなことよりも、女性にと
って大切な事ってもっと別の所にあるような気がするんだけど、どうも彼女は体
のことを結構気にしているのよね。
 ……別に私より胸が無くても良いと思うんだけど……
 で、そんなトラウマがあるもんで、一向にガウリイさんといい仲になれていな
いのよね。
 「別にそんなこと」と思った貴方、貴方はやっぱり事情を理解していないわ。
 世間で語られている彼女の数々の異名、そしてその異名の元となっている彼女
の原動、これら全ては彼女に「女らしさ」がないが故!
 女たる物、彼氏が出来れば女らしくなるもんです。
 そう、つまり、彼女のトラウマが解消され、晴れてガウリイさんとラブラブに
なれば、きっと女らしくなるわ。
 そうすれば、最も重大な「問題」が、一つ消えることになり、人々は平和な日
々を謳歌できることでしょう!

 ……って、いろいろ考えたんだけど、万が一、ガウリイさんが言い寄ったとし
ても、リナさんはOKしないと思うの、あの胸の問題が解決されないうちは。
 だから、一番の解決法は、リナさんがナイスボディーになること!
 とはいえ、ふつーに生活していてどうにかなるもんならもうなってるはず。つ
まり、彼女は先天的に貧乳なんだわ。

 ……ここは一つ、賭に出るしかないのよ……

 そう、すなわち、オリジナル魔法の作成。
 かけた相手の肉体的・霊的回復力を早める治癒をベースに、体の新陳代謝を早
めるようにすれば、胸の細胞が活性化されて、きっと巨乳になれるはず。
 さらに、女性ホルモンの分泌を調節すれば、部分的にではなく、総合的に女ら
しいナイスボディーも作れるはずだし、一時的に精神世界面に干渉すればもっと
素直に、女らしい行動を取らせることも出来るかもしれないわ。

 がちゃっ

「ねぇ、アメリ……」
「ぅわひゃはおえわよぬゆぅぅっ!?」
「そ、そんなに驚かなくったって良いじゃない、クローゼット、倒れてるわよ?」
 慌ててオリジナル魔法のメモを隠す。さすがに今見つかったらまた怒り出して
しまうわ。
「な、何かご用ですか、リナさん?」
「あ、ああ、そうそう、明日出発する予定だったけど、もう一日この町にとどま
 ることになったわ。ゼルがどうしても調べたいことがあるんだって。」
 え……?ゼルガディスさんが……調べたい……!?
「……んっふっふ……」
「な、何ですかリナさん、その含み笑いは?」
「気になる?ゼルのこと。」
 と、突然そんなこと聞かれても……
「だぁいじょうぶ、調べ物って、またいつものことだから。」
「じゃぁ、また体の?」
「そ。まぁ、ゼルの旅の目的だしね。あらかた調べは付いたらしいんだけど、ど
 うせ私たちもそんなに急いでないし、OKしちゃったんだけど、良いわよね?」
「も、もちろんです。」
 ゼルガディスさんの邪魔をすることなんか、私に出来るはず無いですしね。
「OK☆」
 そう言って自分の部屋に向かうリナさん。
 さ、私ももう一踏ん張りね。
 
 
 
 ……術は完成したわ……
 ……でも……ね……眠いのぉ……
 なーんかお月様天高く昇ってるぅ……
 もうみんな寝静まってしまったみたいね。私もこれでやっと眠れるわ。

 ……でも……
 ……もし失敗だったら……

 いいえ!そんなはずはないわ!
 私だって一応巫女だし、白魔法についての知識に間違いはないはず。
 問題は精神世界に関する部分だけど、烈閃槍や崩霊裂だって精神世界面に干渉
するんだから、あの知識の応用で良いはず。
 ……とはいえ、失敗しちゃったら、リナさんのことだし、火炎球や炸弾陣なら
まだしも、突然竜破斬とか言い出しそうだし……

 う〜ん……

 よし!
 やっぱりここは私自身で実験よ!
 少しアレンジすれば一晩で効き目が切れるように出来るし、例え失敗でも竜破
斬よりはましなはず。

 善は急げ、部屋の真ん中に移動し、呪文の詠唱にかかる私。そして、力ある言
葉を発する。
「魅復!」
 私の手から出た光が私自身の周りを覆い包む。少しピンクかかったその光は、
かけた相手を包む物だけど、今は私自身にかけているんだから私の周りに出来る
のは当たり前。
 けど、その「当たり前」のことが起こるということは、この呪文が間違ってな
い証拠だわ!
 そして、その光が私のからだの中に入り込む。

 ……アレ?体が変化したようには……

 ど く ん っ !

 なっ!?
 突然私を今まで体験したことがない衝撃が襲う。魔道初心者の烈閃槍に当たっ
てしまった時に近いけど……

 ど く ん っ !

 違う、何かが体の中で膨らんで……

 どくん、どくん、どくんっ、どくんっ!

 思わずベッドに座り込む。
 もしかして、やっぱり精神世界面の部分で呪文間違った!?

 ど く ん っ !

 ……あ……何か変……

 ど く ん っ !

 ……体が……熱い……
 何!?この感じ……今までに味わったことがない……不思議な感じ……
 体中が熱くなって、何かに支配されていくような……
「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ……」
 静まった部屋に私の息が響いている。

 ああっ……熱い……体が……
 ……そして……胸が……あそこが……熱い……

 理解できない、だけれども確実に存在するその感覚に、私は戸惑い、不安を、
恐怖を感じずにはいられない。
 その不安を解消するため、その感覚の正体を探ろうと、自分の胸に両手をあて
がう。
「あんっ!」
 全身に衝撃が走る。
「な、何!?」
 自分の出したふしだらな声に驚く。ほんの少し胸に触れただけなのに……
 私の顔が赤くなっていくのが分かる。
「も、もう一回……」
 私を制圧しようとしているその感覚の正体を知りたくて、もう一度胸に触れる。

 び く っ ☆

 さっきと同じ、いえ、それよりも強い「何か」が私の中を駆けめぐる。
「あ……ああ……」
 手……手が勝手に……動いちゃう……
「ああ……あん……んん……」
 私の意志を離れ、左手はブラの上から右の乳房を揉みしだき、右手は下着の上
から私の女性自身を刺激してくる……
 この体制って……
 そう、私はいつのまにかオナニーをしていたの。
「ん……あ……い……いい……」
 辺りに漂う雌の匂い、部屋に響く喘ぎ声……
 ……こんな淫らな事、しちゃいけない、いますぐ止めなきゃ……
 そう思っても、体が言うことを聞かない……
「あふっ……や……ぁ……気持ちいい……ん」
 次第に理性が薄れて行き、快楽に身を任せ、より強い刺激を求めて自ら体を動
かして行く……
 ズボンは既に膝の下、胸の部分はしわだらけ。
 ……違う……私はこんな淫らな女じゃないのに……
 そう思えば思うほど、私の体は熱くなり、より淫らな刺激を求め手の動きを速
め、複雑にしてしまう……

 くち……ちゅく……くちゅ……

 部屋中に淫らな音が響きわたる。
 下着越しにでも濡れているのが分かる。……というより、下着はべちゃべちゃ、
中からしみ出た愛液で、太股はおろか、手首の呪符までぬるぬるしてしまってい
る……
 こんなに愛液があふれるなんて……何ていやらしいんだろう……
 そんなことを考えると、さらに私はアツくなっちゃう。
「んっ……んあ……あはぁ……はぁ…ん……」
 すっかり火がついてしまった私は、とうとう下着の中に手を忍び込ませる。
 多分精神世界面での干渉が違った干渉の仕方になってしまったんだと思うけど、
もうそのことを考えられるほど理性がないの。
 ……ただ、この切ない気持ちをどうにか出来れば、この熱く火照った体を癒す
ことが出来れば、それでいい……
 少しずつ、少しずつ手を下着の中に忍ばせる。そして、遂に最も敏感な小豆に
手が当たる。
「きゃうっ!」
 今までにない、強烈な快感が全身を襲う。
「……あ……あっ……あは……」
 快楽の赴くまま、その小さな突起物を、そしてその周辺を刺激する。
「……ん……」
 右手をおもむろに下着から取り出し、左手を代わりに忍ばせる。
 右の手の人差し指と中指を広げると、その間には愛液がたっぷりと糸を引く。
そこからは、甘美な香りが漂い、まるで誘うような妖しげな光を放っている。
 おもむろにその指を口の中にいれ、舐める。
「は……む……ん……んあ……あ……」
 口の中一杯に広がる雌の匂い、そしてほのかに漂う私自身の味……
 ……ただ指を舐めているだけなのに、この匂いとこの味、そしてこの状況に、
さらに感じてしまう……
 その強すぎる興奮に、私はとうとう服を脱ぎ出す。
 上着を脱ぐ間も惜しみ、下だけ脱ぎ捨て上を動かす。
「ぁぅ……ぁ……はぁ……」
 背中から手を回し、お尻をさすりつつあそこに手を回す。
 知らない間に腰が動いている。くねくねと、いやらしく……
 そのおねだりに答えるように、更に手の動きを速めていく。
「いぁぅ……ンァ……あ、ああん……」

 コンコン☆

「アメリア!?どうしたの?なんかとっても苦しそうなんだけど……」
 リナさん!?
 思わず手の動きが鈍る。ドアに鍵をかけておいて良かったわ……

 ど く ん っ !

 その瞬間、脳裏にリナさんの顔が浮かび上がる。優しく、そして凛々しい、
リナさんの顔が……

 ど く ん っ !

 いままで、リナさんに感じたことのない感情が、沸々と現れてくる……

 ど く ん っ !

 ……だめ……女の子にこんな気持ちを抱いちゃ……
 それに私はゼルガディスさんのことを……

 ど く ん っ !

 でも、そんな私の理性をよそに、どんどんリナさんの顔が私の中を支配していく……
 ……もう……どうなっても……

 ど ん ど ん ど ん ど ん っ !

「ちょ、ちょっとアメリア!?だいじょうぶ!?アメリアってば!!」
「あ、は、はい、今開けます……」
 手を拭き、そそくさと服を着て、ドアに向かう。

 くちゅっ……

「……あ……っ!」
 歩く度、下着があそこを刺激して、新たな愛液を生み出していく。
 だめよアメリア、ここは我慢しなきゃ。

 かちり。

「大丈夫、アメリア!?」
 鍵を開けると、そこにはパジャマを着たリナさんの姿。心配そうな顔をしてい
るわ。
「ええ、大丈夫です。」
「よかった、心配したのよ。」
 リナさんが万遍の笑みを浮かべてくれる。
 ……かわいい……
「じゃ、私は……」
「あ、あの……」
 思わず呼び止める私。
「何?」
 そうよ、聞いたことがあるわ、胸は揉むと大きくなるって……
 ……ここは一つ……
「あの、ちょっとお話があるんですけど……」
「……いいわよ。」
 そういって部屋に入ってくるリナさん。

 かちっ

 後ろ手で密かに鍵を閉める。
 ……いま、私とリナさんは二人っきり……
「で、話しって?」
 ベットに腰掛けるリナさん。
「あの、えっと……」
 その隣に座る私。
 リナさんのいい匂いが漂ってくる……
 ……ああ……これだけで感じてしまいそう……
「私、新しい魔法を考えたんです、リナさんのために。」
「へぇ!?やるじゃない、アメリア!
 で、どんな魔法?」
「見てて下さいね……」
 もう、私は爆発寸前だったの……
 一度だけ……一度だけ、リナさんと……

 私は呪文を唱え、今度はリナさんに向かって力ある言葉を発する。
「魅復!」
「えっ!?」
 リナさんの周りをピンクがかった光の球体が包み込み、リナさんの体の中に吸
い込まれていく。
 そして……
「な……ちょ……と……アメリ……あぁ……」
 リナさんの表情がだんだんと美少女から性に飢えた「女」へと変わっていく。
 でも、さすがに理性は保っている見たいね。さすがはリナさん!
「なに……この……魔…法……」
「リナさん、気にしてたでしょ?胸のこと……」
 そういいつつ、リナさんの体を私の方に向かせる。
「あっ……」
 顔を赤らめて目をそらすリナさん。
 くすっ、私が肩に触れただけで感じているのね。リナさんって敏感ね☆
「私、いつも気に病んでいたんですよ……」
 優しく髪をなでながら、リナさんの顎にそっと触れる。
「……ぁ……」
 初めての感覚に、理性と性欲がぶつかり合い、どうして良いのか分からない、
って表情をしているわ。
「だ・か・ら、私が大きくしてあげます。私のこの手で……」
 そういって、私はリナさんの唇を奪う。
「な……」
 驚きの表情をするリナさん。
 ……リナさんも、こんなにかわいく驚くことがあるんだぁ……
 しばらく唇を重ね合い、リナさんの表情が変わってきたことを確認して、私か
らそっと舌を差し込んでいく。
「ん……」
「んっ!……は……ぁ……」
 舌でリナさんの舌をもてあそぶ。全体をゆっくりとさすったり、先をリズミカ
ルに刺激したり。

「……ん…ふぅ……ぁはぁ…ぁ……」
 だんだんリナさんも自発的に舌を動かし出す。
 二枚の舌が、静かに、そして、徐々に大胆に絡み合う。
 だんだんリナさんの目がとろ〜んとしてきて、より積極的に舌を絡ませてくる。
「……ん……リナさん……」
 キスをしながら、両手でリナさんの胸を掬うように手を添える。
「あうっ!」
 手を添えただけなのに、思いっきり反応するリナさん。刹那、唇が離れる。
 そのまま、ゆっくりと胸を揉む。全体をゆっくりと。
「ふ…んん……あっ……だ…めぇ……」
 徐々に、手のひらに突起物を感じる。その小さな出っ張りを、軽くつねるよう
に刺激する。
「ひっ……あっ…あぅ……」
 右手を胸から徐々に下腹部になぞらえていく。腰の辺りをさするだけで、リナ
さんはビクビク反応してくれる。
「ああ……あっ!……んあ……はぁ……」
 そして、私の右手は、股間がしっとりと変色しているパジャマの中に入り込む。
「あっ、そこは……んんっ……そ……はぁん……」
 そして、ショーツの上からリナさんを刺激する。そこは、もう既にべちゃべちゃ
に濡れていたの。
「ひゃぁ……んあっ…ああっ…ああ…あはぁ……」
 パジャマの上着のボタンを外し、下着をずらす。露になった乳首に、優しくキ
スをする。時には唇でつまむように、時には舌で舐め上げるように。
「あぁぅ……いん…やぁ……あぁ……」
 目に涙をため、口から吐息と唾液を漏らしているその表情は、その言葉とは裏
腹に、歓喜の表情になっているわ。
 でも、正義の使者たる物、「いや」と聞いてはやめなくてはねっ☆
 私は、突然手の動きを止める。
「あっ……」
 もじもじと腰を動かし、何かを訴えるような目で私を見るリナさん。
「どうしたんですか、リナさん、『やめて』って言ったじゃないですか。」
 少し意地悪をしてみる私。
「……もう……私……」
 既に理性が殆ど残っていないのか、舌をだらしなく垂らしながら、涙目で訴え
るリナさん。
 そっと後ろに回り、リナさんのショーツの中に手を入れる。
「ああん……」
 一面に流れ出している愛液を手に塗りたくり、リナさんの目の前に持ってくる。
「どうしたんですか、リナさん?ここ、こんなにヌルヌルですよぉ?」
「ああっ……そんなぁ……あぁ……」
 既にリナさんは羞恥心をも快楽に変えているみたい。
「ねぇ……」
 そういって、怪しく光る私の指をリナさんにくわえさせる。
「うぐぅ!?……あ……ん……はぁ……ああん……」
 初めは驚いていたリナさんも、私の指に付いた自分の愛液を舐め出す。
 その口から漏れる声は、いつもの声じゃないわ。とっても色っぽい、雌の声……
「……ああん……もう……」
 リナさんが何かを言いたそうに私を見つめる。その表情に、さらに私の下半身
は熱くなる。
「もうだめ……お願い……」
「何をして欲しいんですか?」
 分かっていながらワザと聞く。今すぐ愛したい気持ちを抑えて。
「……して……」
 そういって、自ら身につけている物を脱いでいくリナさん。
「えっ?」
「お願い……もう我慢できないのぉ……」
 我慢できないのか、右の手で胸を、左の手で自らの蜜壷を愛しながら私を誘惑
するリナさん。
「……お願ぁい……」
 ……もうだめ……私も我慢の限界……
 自分の着ている服を脱いで、リナさんをそっと抱きしめる。
「リナさん……」
「アメリア……」
 お互い見つめ合い、ディープキス。
 今度はリナさんの方から舌を入れてきた。そして、お互いの舌を絡ませながら、
お互いの唾液を飲み込む。
「ん……んふぅ……」
「……んぁ…ふ……」
 部屋中に淫靡な香りが立ちこめる。
 次第に体の力が抜けていき、ベッドに横になる。
「アメリア……」
 リナさんが起きあがり、私の股間に頭を埋め、舐めてくる。
「あっ……あっ……そこぉ……」
 リナさんの柔らかい舌から与えられる刺激は、私の体中を駆けめぐる。
「アメリア……私にも……」
 リナさんが股間を私の顔に押しつける。そこからは、強烈な雌の臭いが立ちこ
め、私の脳幹を刺激するような感じさえするわ。
「……ん……」
「あっ☆」
 少し舐めただけでリナさんが過敏なほどに反応する。
 ……うれしい……そんなに私のこと、感じてくれるんですね……
 そして、そこで味わうリナさんの味……とっても美味しいの……

 ちゅぷっ……ちゅ…くちゅ……ぴちゅ……

 お互い無言で味わい続ける。部屋にはイヤらしい音しか聞こえない。
 でも、私がリナさんのクリトリスを刺激する。
「ああん!」
 リナさんの大きな喘ぎ声がこだまする。
 負けじとリナさんも刺激してくる。
「ふあぁあ!」
 ああ……今こだましているのは、私の喘ぎ声なんだ……
 そう考えただけで、さらに愛液が流れ出す。
「もう……」
 そう言って私は、リナさんの股間に、自分の股間を押しつける。
「あうっ!」
「ああん!」
 お互い、一番敏感なところ同士をこすりつける。

 じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ、じゅぷっ……

「あんっ……すご…ぉぃ……かはぁ……」
「くあ……い…いい……凄くいいのぉ……」

 ぎしっ、ぎしっ、ぎしっ、ぎしっ……

 ベッドが激しくきしむ。
 私もリナさんも、涙目で、だらしなく唾液を垂らしながら、欲望の赴くままに
腰を動かす。
 そして、だんんだんと体の中で何かが高まってくる。
「あ……ああっ……だめ……」
「いく……いっちゃうぅ……」
 リナさんの、そして私の、腰の動きが早くなる。そして、こみ上げてきた物が、
押さえられなくなる瞬間。
「あああぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーっ」
「いくぅーーーーーーーーっ!!!」

 そして、目の前が真っ白になった。
 
 
 
「……あ、あれ?」
 目覚めると、朝日が昇っていた。
 なぜだか分かんないけど、素っ裸で寝ていたみたい。
 その上、アノ日でもないのに何かアソコに違和感が……
 触ってみると、なんだか分からないけどベタついているみたい。

 ……昨日の夜のことがよく思い出せない。
 たしか……呪文を作って……試してみて……

 ど ん ど ん ど ん ど ん っ !

「アっメリアぁ〜〜!!!
 早くしなさいよ!ご飯、全部食べちゃうわよぉ〜☆」
「え!?あ、ちょ、待って下さいよぉ、リナさぁ〜ん☆」
 大変、昨日のことより今朝のご飯よっ!!
 私は慌てて食堂に駆けていくのだった。
 
 
 
                          (魔力の副産物:完)
 
 
 
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 あ と が き
 
 
作:ども、皆さんこんにちわ。
  暴走&妄想野郎、悪平 修です。
  この度は、このような物を読んでいただき、誠に有り難うございます。
  異論反論ある方もいらっしゃるとは思いますが、
  たわけ者の愚かな行為、とお許し願えれば幸いです。

L:あんたねぇ、もう少しまともに書けなかったの?

作:う〜みゅ、そこをつつかれると……

L:大体、最後の強引な持ってき方は何よ!?

作:えと、この続編を断片的に考えていたんだけど……

L:ををっ!?まだ続ける気!?
  自分のことを知らないわねぇ〜

作:……しくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしくしく……

L:……わかったわよ、で?

作:んでもって、
  この後の展開上、今回のことをアメリアが覚えていると困るんだな。
  とゆーわけで、
  魔法の効果が消えると共に記憶も消えた、ということにします。
  もしかしたらリナがアメリア(と自分)の記憶を消したのかもしれませんが。

L:をうい。

作:暫定公開時には覚えていたものを書いてしまったので
  慌ててこの原稿に変えて頂いたりしています。
  ですので、暫定公開版を読んでしまった方はこっちの設定に記憶を改変して
下さいね。
  ホント、迷惑かけまくりですいません。

L:自 分 で 言 う な ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ ぁ っ っ ! ! !

 ど げ し っ !

作:ひぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!?

 きらりーん☆
 
L:……全く……
  では、次回作での私の出番に期待しててね☆
 
 
           (遥か遠くに消え去る作者。幕を引く者もいない。終)
 
 

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