少女漫画の方舟 1990年代

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おるちゅばんエビちゅ メイプル戦記 銀河英雄伝説 ニューヨーク・ニューヨーク グラビテーション


作品名 作者 出版社 巻数 初版 初出年月 初出掲載誌
おるちゅばんエビちゅ 伊藤理佐 主婦と生活社 8巻続 1992.1.15 '90.7 ギガ/Shan
メイプル戦記 川原泉 白泉社 全3巻 1992.12.25 '91.8 花とゆめ
銀河英雄伝説 道原かつみ 徳間書店 第1期11巻+外伝1巻 1995.9.25 '95? Chara
ニューヨーク・ニューヨーク 羅川真里茂 白泉社 全4巻 1998.3.31 '95.9 花とゆめ
グラビテーション 村上真紀 ソニーマガジンズ 10巻続 1996.3.7 '95.11 きみとぼく





おるちゅばんエビちゅ/伊藤理佐 主婦と生活社 8巻続 ★★★★☆
エビちゅはご主人ちゃまが1030円で買ってきたハムスターでちゅ。ご主人ちゃまはイケイケガールで、「かいしょなち」と付き合ってまちゅ。そんなエビちゅの得意技は掃除、洗濯、お料理、そしてお留守番でちゅ。ご主人ちゃまは、男ひでりが続くととても機嫌が悪いでちゅ。そんなときは、エビちゅがご主人ちゃまの気を慰めてあげるでちゅが、いつも失敗して、ご主人ちゃまにぶたれるでちゅ。かいしょなちは本当に甲斐性なしで、いろんなところで女遊びをしてるでちゅ。

伊藤理佐が贈る超カゲキなエッチ4コマ漫画。つい最近ディレクTVでアニメが放送されたが、あまりの過激なセリフに、ホントに放送されるの?と心配されたほど。書店では、流行りのハムスターもののシリーズに混ざって並んでいるけど、これ知らないで買った人、びっくりするだろうな。現在は男性誌(アクションピザッツ/双葉社)で連載しているが、それ以前は女性向けコミック誌で連載されていた。



メイプル戦記/川原泉 白泉社 全3巻 ★★★★★
プロ野球のセ・リーグに7番目の球団が誕生!その名は「スイート・メイプルス」。しかもなんと日本初の女子プロ野球チーム。札幌市の札幌ドーム(通称コロボックルドーム)を本拠地に置き、監督は豆の木高校を優勝に導いた名将広岡真理子を迎え、豆の木高校の4つ子の相本4姉妹、プロ野球選手の妻仁科紘子、元高校球児でオカマの神尾聡史(源氏名・瑠璃子)、聖ミカエル学園の芹沢桜子、若生薫子バッテリー、といった個性豊なメンバーで優勝めざしてペナントレースに挑む。

発想も奇抜ならギャグも天下一品。ここでも川原マジックのギャグが冴え渡る。仁科紘子とその夫で球界一の名投手・仁科雅樹との離婚を賭けた名勝負やオカマの瑠璃子と高校時代バッテリーを組んでいた小早川との友情?愛情?など随所に登場するサブストーリーもあって読み応え充分。最後は感動のシーンもちょっぴり。



銀河英雄伝説/道原かつみ 徳間書店 第1期11巻+外伝1巻 ★★★★☆
時は宇宙歴767年、広大な宇宙の中で独裁王朝を営む銀河帝国と共和制を維持する自由惑星同盟とのあいだで幾度となく戦闘が繰り返されていた。そしてこの広大な宇宙で二人の英雄が誕生した。帝国では皇帝の寵妃となった姉アンネローゼを取り戻さんと野望をもつラインハルトが親友キルヒアイスと共に勢力を拡大する。かたや同盟内には不世出の軍略家ヤン・ウェンリーがエル・ファシルの英雄という異名で称えられた。二人の英雄はついにアスターテ海戦で相まみえることに。

田中芳樹原作の同名小説の劇画化作品。アニメ化もされている。男性にはあまり縁の無い耽美系女性誌(Chara/徳間書店)に連載されている為、コミックスそのものの知名度は低いが、原作小説やアニメとはまた違った角度で原作の良さが楽しめる。この11巻で原作の第1期が完結した。



ニューヨーク・ニューヨーク/羅川真里茂 白泉社 全4巻 ★★★★★
ニューヨーク州クリストファー・ストリートにある小さなバーでケイン・ウォーカーは、いつものようにお酒を飲んでいた。そこへ静かに一人の男が入ってきた。メル・フレデリクス。ケインは彼から目が離せなくなり、その彼も静かに話がしたいと言った。ケインはニューヨーク市警の警官25歳。メルはコーヒーショップでアルバイトをする22歳の美青年。二人はやがて一緒に住むようになり、2年後、ゲイ・チャーチでささやかな結婚式を挙げた。しかし、その翌日、メルは突如消息をたった。打ちひしがれるケインの前にFBIのピッツバーグ捜査官が現れた。

単なる同性愛者どうしの物語に終らないところににこの作品の面白さがある。読み終えてふっと深いため息をついてしまう。そんな味わい深い作品です。ラストエピソードは何度も何度も読み返してしまいました。ストーリーのセンスもイカしている。とにかく先入観を捨てて読んで欲しい作品です。



グラビテーション/村上真紀 ソニーマガジンズ 10巻続 ★★★★☆
新堂愁一は友人のヒロ(中野ヒロシ)とともにテクノポップでミュジシャンを目指す高校3年生。ある日、彼は夜の公園で小説家・由貴瑛里と出会い、自分の書いた詩をけちょんけちょんにけなされる。だがそんな瑛里に対してなにか不思議な感覚を覚える愁一。ライブハウスでの演奏をきっかけに愁一が憧れるミュージシャン瀬口冬馬に認められ、プロデビューすることになった。そして愁一と瑛里とのあいだに芽生えるデンジャラスな関係を中心に、ナイスな男達のイカシた物語りが始まる。

現在もきみとぼく(コミックKB)で好評連載中の話題のデンジャラス・ラブ・ストーリー。まだ完結していないのでこれからの展開がますます注目される一作でもある。内容的には、ボーイズラブはあくまでも飾り。メインはミュージシャンとしての成長ストーリー&結構笑えるギャグも満載の異色マンガ。何しろ某漫画情報誌の年間ランキングトップに輝いた作品という事で、'99の話題作にもなった。