心のおもり

いつの日からか
あなたは 
私の心に 金剛石の砂を置いて行くようになった

私の知らないうちに
あなたは 
金剛石の砂を私の心に置きつづけていた

それに気付いたとき
砂は
あなたという光をあびて 美しく輝いていた

それからも
会うたびにあなたは
光り輝く砂を 私の心に置きつづけた

いつの日からか
その砂は
私の心に重くのしかかるようになった

あなたといる時は
砂は
軽く きれいに輝いているのに

一人になってしまうと
砂は
暗く重い物体に姿を変えてしまう

それなのに
あなたは
その砂を私の心に運びつづけている

はじめは なんでもない人だったのに
気がつくと私は
あなたを深く思うようになっていた

私の思いが深くなるごとに
その砂は
心の中で重みを増していった


心の中のおもり どうしたらいいの
1997/09/15

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